It was hard to bring IT into the fashion industry - Fashion Tech Night # 001 Report

先日、Fashion Tech Night #01 というイベントが開催されておりましていました。主催はFashion People+ファッションピープルさん。 ファッション業界専門の人材紹介会社であるCREDENCE(クリーデンス)が運営するプロジェクトだそうです。ぺーたろーはFashionTechが得意分野の一つということで遊びに行ってきました。簡単にですがレポートしていきたいと思います。

イベントは2部構成。第1部でSTYLERの小関社長よりFashionTech業界の動向についての解説、第2部はスタートアップ4社によるピッチとパネルディスカッションでした。

 

日本はコミュニティが別れすぎていて流動性が低い

 

2

STYLERの小関氏(右)

第1部はSTYLERの小関さんからFashionTech業界の概観説明でした。

まず小関氏が主張していたのは「日本は雇用の流動性が低い」ということ。海外ではDecoded Fashionのような組織があり、FashionTechのような「ハブ」があることも相まって、色んな業種からファッション業界に人が流入してきます(逆に他の業界への橋渡しにもなっています)。これによって海外では雇用の流動性が高いのだとか。日本では皆さんご存知のように、個社間の雇用の流動性は低いですし、業界から他の業界に移動するものもまだまだ少ないです。

1

小関氏のスライドより

このような現状を打破していきたいいう思いが小関氏にはあるそうです。そんなこともあり小関氏は色んなイベントへの登壇や主催をしているのだとか。

さて、話は中国へ。最近、スタートアップ界隈では中国の存在感が日に日に強まっており、それを引っ張っているのがテンセントやバイドゥ。そして彼らは積極的にM&Aをしているのですが、小関氏によればその対象となっているトレンドの一つは「O2O」だそうです。ある意味で、彼らは既にインターネットオンリーの世界は制してしまっているので、次に欲しいのはリアルの情報。そうするとO2Oに目をつけるのは必然で、それによりユーザの情報属性をとりにいくのが次の流れだろう、というのが小関氏の主張でした。なるほど勉強になります。

 

パネルディスカッション-ITの布教が1番のボトルネックだった

 

第2部は登壇4社のピッチもありましたが、こちらは割愛させていただいて、パネルディスカッションの方を紹介させて頂きます(誰の発言かは伏せさせていただきます)。パネリストは以下の方々。

  • スタイラー株式会社 小関 翼 氏
  • ターミナル株式会社 瀬戸 恵介 氏
  • シタテル株式会社 河野 秀和 氏
  • 株式会社エアークローゼット 天沼 聰 氏
登壇者の皆さん

登壇者の皆さん。左から河野さん、天沼さん、瀬戸さん、小関さん。

 

さて、皆さん共通して口にしていたのは「ファッション業界にITを持ち込むのは大変」ということ。

ファッション業界では(もちろんシチュエーションにもよりますが)、紙での情報管理やFAXでの受発注がまだまだ行われているということで、IT化が進んでいる業界ではありません(IT業界以外でIT化が進んでいる業界をぺーたろーはしりませんが笑)。ですので、急にITで御社のソリューションを…なんて行っても追い返されるのが関の山。特に相手が年配になればなるほどやはりその傾向は強くなるそうです。iphoneを持ちながら「ITなんているかなぁ」なんて言われた方もいたようです笑

さて、この問題にどう取り組んだのか気になるところですが、どうやらクリティカルな方法はないようです。皆さん口をそろえて「地道にやるしかない」と回答されていました。特にサービス初期のころは実績もないし、とにかく営業に行ってサービス・ビジネスの説明を何回何回もしていたとのことです。一回説明させてもらったら、テレフォンショッキング形式で興味がありそうな仲間をどんどん紹介していただくといいそうですよ。

ファッション業界はITに苦手意識があるという話でしたが、一方で、このままではいけない、と危機意識が強い方々も少なくないそうです。タブレットは持っているのですが上手く使えていないような方々もいらっしゃるのだとか。このような方々をしっかり顧客としていビジネスに巻き込むことがFashionTechをはじめxxTechに必要なことになりそうです。

 

「これからのトレンドはリアルテック」「新市場を創造する」

パネルディスカッションの最後には、登壇者の皆さんから会場の皆さんにメッセージがありましたので、気になった意見を紹介します。

これからのトレンドはリアルテックだと思う。VCのの中にはリアルテックに特化したファンドを作りたい人なんていう人もいるほど。まだまだテクノロジーの未発達のところへテクノロジーを持ち込む余地はたくさんあるとおもうので、是非取り組んでいきたい。

これまでなかったものを創っていきたい。資金も集まりやすくなってることも含めて環境的にチャンスである。チャレンジしない理由がない。

 

イベント後には懇親会もあって、こちらも盛り上がっておりました(´-`).。oO(写真撮り忘れた)
ちなみに後日野暮用でSTYLER社にいったらここで知り合った学生がインターンで働いておりました笑

総じて楽しかったです、第2回はあるのかな〜。