美容整形の市場規模は年々拡大している。世界をみると2016年には約1兆円に達しており、2020年には約1兆4500億円になるという試算もある。世界最大規模の美容・アンチエイジング医療学会(IMCAS)によると、2020年にアジアの美容整形市場は世界全体の1/4相当の約3700億円超になる見込みだ。中国では100億円以上を調達する美容整形SNSのスタートアップも登場し、市場の成長性が窺える。
国内の正確なデータは見当たらないものの、プチ整形などの隆盛を考えれば、年々市場が広がっていると考えて間違いないだろう。 とはいえ、美容整形には課題がたくさんある。その最たるものが「事前情報の少なさ」だろう。
美容整形はその行為の特性上、SNSなどに自ら積極的にアップしたりすることは少ない。そのためこれから美容整形を受けようとする人は、少ない情報を頼りに美容整形クリニックを選ばなければならないし、術式や術後の経過などを詳しく知ることも難しい。 そんな美容整形の課題解消に取り組んでいるのが、美容整形の写真口コミSNS「TRIBEAU(トリビュー)」だ。代表取締役の毛氏にお話を伺った。
株式会社トリビュー
代表取締役
毛 迪(Mou Dei)
You can search which cosmetic surgery clinic is good
美容整形とはいっても、その種類は「目だけでも横方向なのか縦方向なのか、二重の幅、下にさげるのかなど、20種類以上ある」(毛氏)と言われるほど多種多様だ。美容整形には大きく美容外科と美容皮膚科とがあり、前者は目を二重にしたり、骨を削ったりといったもので、後者は注射やレーザー、シミ消し、ヒアルロン酸注射といったものだ。しかも美容整形の手法は、時が経つにつれてどんどんと増えている。
「種類がたくさんある」ということは、さまざまなポジティブな可能性がある反面、はじめて美容整形を受ける消費者にとっては「多すぎて判断ができない」という負の側面ももってしまう。美容整形とはある種のコンプレックス商材だし、とくに顔の施術だったらネットにあげるのもためらってしまうだろう。そのためインターネット上にも、美容整形の情報はなかなか表にでてこない。最近ではかなりオープンになってきたとはいえ、リアルでも美容整形をしたと他人にはわざわざ言わないし、それゆえ美容整形するか悩んでいる人にとっては、リアルな情報を聞いたり、身近に相談できる人がいなかったりといった状況に陥ってしまう。
そこで登場するのがトリビュー。美容整形の写真・口コミSNSだ。美容整形をした人がビフォー/ アフターを日記のように毎日投稿したり、クリニックの口コミなどを書き込む。ユーザの95%は女性で、「ダウンタイムは何日?」「費用はいくら?」「満足度は?」などの情報を閲覧できる。トリビューは美容整形に興味はあるが手が出せない、という女性の助けになっているのだ。
また写真の投稿という意味ではクリニック側にもメリットがある。美容師に得意な髪型や雰囲気があるように、クリニック・ドクター側にも、得意施術があるのだ。美容整形は一種のアートのような要素もあり、かわいいと思う基準は人によって異なる。ユーザは価値観が似ている先生を選ばなくてはならず、好みのマッチングのためにも写真は重要な要素なのだ。
Some of the pictures of the tribe may not understand at first glance. Those who care about the width of double are completely different from those who seriously suffer as if they care about 1 mm unit. Therefore, it is very important to look at case photos and finish and find your favorite teacher. Cosmetic surgery is self satisfied in a sense. However, because it makes life a positive one, I would like you to carefully search for a clinic. ( Ms. Mou , same below)
Tribei's current revenue model is centered on the handling fee to the clinic.
In case of actually consulting with an offline event
トリビューは単に写真をアップしたり閲覧するだけでなく、そこからコミュニケーションも発生する。たとえば質問・回答機能では「先週xxの手術をして今こんな状態なんですけど、大丈夫でしょうか?」「私もそんな感じだったので、大丈夫だと思いますよ」といった具合だ。また美容整形を体験したユーザは「xxクリニックのカウンセリングに行ってきたけど、こんな感じでした」といった口コミを投稿することもできる。他にもクリニックとのコミュニケーションのために写真を保存できたり、手術の解説や時間とコストを掲載することで、美容整形に対するユーザの困りごとをワンストップで解決できるようになっている。
トリビューはオフラインイベントも開催。いくらオンラインでやりとりできるといっても、美容整形初体験のユーザにとって、情報がオープンになっていない美容整形にチャレンジするというのは怖いもの。そのためリアルに知り合ったり相談できる場を設けているというわけだ。しかし前述したとおり、美容整形についてオープンになってきたとはいえ、わざわざ「美容整形しました」というほどの文化はまだ日本には根付いていない。美容整形について知りたいユーザのオフラインのニーズはわかるが、美容整形の体験者がこのような場に登場するのはなぜだろうか。
Among those who have already experienced cosmetic surgery, there are still many people who did cosmetic surgery while becoming suspicious as there was no information at the beginning. There are many people who share information from the feeling that they do not want others to do such a feeling. Many people do cosmetic surgery more than once in the form of a nose, etc., next to the eyes. I'd like to know about other parts, so I just want to know new information, I am going to an offline event.
Girls who cosmeticize from their teens too
トリビューユーザの95%は女性で、10−20代が最多のユーザー層。最近はプチ整形の種類が増えたり低価格化したこともあって、若い方に美容整形をする人が増えたり(はじめて美容整形をするのは18〜20歳くらいの方が多いそうだ)複数回実施する方も増えている。 10-20代のユーザといえばデジタルネイティブな世代だ。他の世代に比べれば情報発信に抵抗がない傾向があり、実際にTwitterやInstagramを検索すると、いわゆる「美容整形アカウント」が存在しているのがわかる。「ここにカウンセリングに行ってきた」「こんな様子だった」という内容を発信したり、情報収集しているようだ。このようなユーザはトリビューとの相性は非常にいい。
It is an impression that there are an increasing number of high school students and university students who do cosmetic surgery. Depending on the procedure, if it is petit reshaping it costs less than 100,000 yen so it will be somehow by bite fee etc and if it is mother of the current high school student, it is young and it is about the late 30s. It seems that you are also affecting that you are doing anti - aging and that the cosmetic surgery has become familiar.
美容整形にかかる時間が短くなってきていることも、美容整形人口を増やしている要因だ。昔は手術しなければいけなかったものが、現在はその必要性がなくなってきている施術も多い。ウィンドウショッピングに似ていて、いい施術があったらやろうかなという感覚で、美容室みたく定期的に行く方もいるそうだ。
The reason for entrepreneurship is because I am also in trouble with cosmetic surgery
毛氏も18歳のときに美容整形を経験しているが、当時は美容整形の情報を集めるのは大変だったという。
I bought Hyaluronic Acid in my nose, but I was really worried about "What if I fail?" Although it is the first cosmetic surgery, there is no information, and there are no experienced people around. Since it can not be helped, I was looking for information by 2channels back ten years ago. I actually hit five places (laugh). That moment was scary. But the treatment itself ended in about 5 minutes. Although there were issues such as information gathering, satisfaction of cosmetic surgery itself was very high. I felt that it would not have been such a scary feeling if there was information in advance.
いくつかの会社で働いているうちに、TwitterなどのSNSで、美容整形に対してオープンになってくる流れを感じた毛氏。自身の原体験とタイミングが重なり、もとから起業志向だったのもあって、トリビューを起業するに至った。
To be able to solve all the ideas on cosmetic surgery
美容整形のSNSとして成長しているトリビューだが、今後はさらにコンテンツを増やしていく計画だ。現在のトリビューのユーザは「ある程度前提知識がある人が、クリニックを絞り込むことに使ってくれている」(毛氏)状態。そのため今後は、美容整形に興味を持ち始めた人に、美容整形の教科書的なコンテンツを届けていくことを計画したり、術後のフォローもできるようなコンテンツも考えているようだ。
Cosmetic surgery is a very high investment effect. As more things are said to be cute, life gets brighter and becomes mentally positive. Even at the same 300 thousand yen, this is not only by buying a bag of a high brand, and there are times when it is better to raise a laser than to use a high skin lotion for 10 years. But it is also true that there are many people who have scary images in cosmetic surgery as they have no information and no knowledge. Some girls are trembling until they go. Through Tribev, I'd like to tell you that it is not such a scary place.
「インスタ映え」も含めて、ある意味で「見た目」は従来より非常に重要なファクターとなっている。これからは画像だけでなく動画の配信も増える時代ともなれば、その重要性はより高まるだろう。見た目が気になって情報発信ができなくなるくらいなら、ひいては自分らしく過ごせないくらいなら、美容整形の力を借りるのも一手だろう。実際美容整形をしているユーザは「どこにでもいるような、いたって普通の子」がしているケースも多いそうだ。世界的にも美容整形の需要は増えているし、今後日本でもニーズが高まる可能性は十分にある。 とはいっても、顔や体を変えるのは怖いもの。トリビューはそんな女の子たちに勇気を与えるサービスになるだろう。
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ぺーたろー / 納富 隼平(Notomi Jumpei)
合同会社pilot boat 代表社員CEO
1987年生まれ。明治大学経営学部卒、早稲田大学大学院会計研究科修了。在学中公認会計士試験合格。大手監査法人で会計監査に携わった後、ベンチャー支援会社に参画し、300超のピッチ・イベントをプロデュース。 2017年に独立して合同会社pilot boatを設立し、引き続きベンチャー支援に従事。長文でスタートアップを紹介する自社メディア「pilot boat」、toCベンチャープレゼンイベント「sprout」、その他スタートアップイベントを運営。得意分野はファッション・ビューティ×テクノロジーをはじめとするライフスタイル・カルチャー系toCサービス。各種メディアでスタートアップやイノベーション関連のライター、大企業向けオープンイノベーション・コンサルティングも務める。
Twitter: @jumpei_notomi
Masaru Morita (TAISHO) Photographer / Movie writer
[Photo] Shooting mainly for people, such as magazines and Web advertisements. Shooting a lot of event shoots and company recruitment photos (Wantedly etc.).
[Video] Many documentary images and making images are targeted at companies, and it is also possible to shoot using drones. (CM shooting etc.)
【Award history】 "New generation digital photo contest 2013" Best award won