「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム×東急アクセラレートプログラム　マッチング会」に伺ってきました。6社のスタートアップがピッチ、インタビューを受けていましたので、気になった企業を、toCのサービスを中心に簡単にレポートしたいと思います。

司会は東急電鉄の「プリンス」加藤さん

spaceeの新プラン。昼間のバーやバルがワーキングスペースになる。

最初に登壇したのはspacee。従来は会議室にシェアサービスとして知られていましたが、今回は会議室に加えて、カフェやバルを使うことについて時間が割かれていました。

外出先でちょっと仕事がしたかったり、スマホを充電したくてカフェに入ることがあると思います。しかしそもそも席が空いていなかったり、充電できない席だったりすることも多いですね。そんなときにspaceeを使って欲しいそうです。

そしてもうひとつ、バーやカフェなど夜にしか空いていないお店の、お昼の時間を利用するプランが紹介されました。New Yorkではspaciousなどのスタートアップの名が知られていますが、これに似ているかと思います。

今後は海外にもサービス展開をしていくとのことです。

https://www.spacee.jp/

レストランやカフェの空席情報をサイネージに表示「バカン」

バカンは空席情報を検索できるIoTサービスを提供。レストランやカフェが今空席があるかどうかがすぐにわかるサービスです。駐車場に「空席」「満席」の表記があるかと思いますが、あれのデジタルサイネージ版と思えばいいそう。

ランチ、カフェ、二次会など、すぐにお店が見つからない、といった経験は誰しもあるのでないでしょうか。またこのようなケースでなくても、とあるアンケートでは実際に「入店時に待たない」ことが最重要であるとのことです。

空いているかどうかの判断には監視カメラのようなカメラを使用。予約管理してないお店でも、導入可能だそうです。また「満席」「空席」だけではなく、その時間だけ使えるクーポンを出したり、単なる看板に変更するといった柔軟性もあるそう。バカンはアクセラとの愛称もよく、既に高島屋やJRとの協業にも取り組んでいるそうです。

今後はあらゆる空席情報を取得し、広告も組み合わせたリアルマーケティング支援にも取り組んでいく予定とのこと。

https://www.vacancorp.com/

持っているポイントが株になる「ストックポイント」

「サービスが難しいです」という前置きで始まったストックポイントですが、たしかに難しかったです笑

ストックポイントは、世にある「ポイント」で仮想的に「株式」を購入します。株式が上がればポイントが増える、という仕組みです。株価が上がれば、上がった分のポイントをまたもらうことも出来ますし、実際の株式に交換することも可能。株式を購入しているわけではないので、証券口座や現金は不要ですし、子供でも使うことができます。

仮想的にとはいえ株式を入手するので、そうするとその企業のことが気になってきます。ストックポイントではその会社の情報も提供してくれて、その会社のことがわかり、その会社のファンになっていく、という流れを期待しているそうです。

ちなみにストックポイント自体は、金融庁に金融商品取引法に関連する事業者ではないことを確認しているそう。

https://www.stockpoint.co.jp/service.html

訪日観光客向け自転車サイクル「コギコギ」

コギコギはバイク(自転車)シェアのスタートアップ。世界中で自転車のシェアサービスの展開は増えていますが、ちゃんと黒字化しているサービスは少ないそう。その点コギコギは東京エリアで既に黒字化(おそらく民間で世界初とのこと)を達成しているそうです。

コギコギ自身は自社でバイクを所有しておらず、他社から借りてそれを貸し出すというモデル。スマートロックを自転車につけて貸出などの手続きはすべてアプリで行います。なので大きくて高額な端末をポートの側に設置する必要もなく、投資額が大きく少なくなるのも特徴です。

現在は東京を中心にサービスを展開していますが、2018年からは日本中でサービス展開をしていくそう。また今後はOEMでのサービス提供をしていくとのこと。

http://cogicogi.jp/

今回はCCC会員とのミートアップが目的とのことで、色々な事業提携の可能性が高い企業が登壇していました。東急電鉄のアクセラレーションプログラムのように、多くのスタートアップが色々な会社と組んで、よりサービスを広めていく契機になることを願っています。