「生き方にフィットする」オーダーメイドビジネスウェアを提供
「LaFabric」を運営する株式会社ライフスタイルデザインが、2018年01月18日リブランディングすることを発表した。社名は株式会社Fabric Tokyo、ブランド名はFabric Tokyoとなる。新サイトはこちら。
LaFabric改めFABRIC TOKYOは、カスタムオーダーのスーツやシャツなどを作れるD2Cサービス。店舗で採寸だけし(自分でやることも可能)、オンラインでオーダーができる。データはクラウド上に保存され、2回目以降はスマホからでもPCからでも、いつでも簡単に注文することが可能だ。この点については以前のインタビューもご覧いただきたい。
まず先に決まったのは「Fit Your Life.」のコンセプトだそう。カスタムメイドで個人個人に最適な洋服を提供し、ひいては生き方や価値観を伝えていきたい同社にとって、このコンセプトはしっくりくるものだった。
そこから「FABRIC TOKYO」のブランド名に行き着く。元のブランド名にも使われていたFABRICは生地という意味に加えて組織や構築という意味もあり、「作り上げていく」という意味付けだ。そしてTOKYOは多様性の象徴。多様なライフスタイルをスーツから体現していく同社のサービスを体現した名前となっており、よりシンプルで覚えやすい名前となっている。ロゴはFabricの「F」とTokyoの「T」、そして織られた生地を組み合わせたものがモチーフだ。
オフラインの検索性を最大限に高めるファブリック・ウォール
Fabric Tokyoはオンラインがベースではあるものの、渋谷、新宿、秋葉原などに複数店舗も構えている。そしてリブランディングと同時に、銀座店をオープン。銀座シックスのすぐ側に位置し、周りは高級ブランドが立ち並ぶ日本の一等地だ。
銀座店のコンセプトは「スマートオーダーストア」。在庫レス・レジレス・キャッシュレスな店舗となっており、ここで直接商品を買うことはできない。実際現在でも、顧客の7割程は退店後に購買しているそうだ。つまりFabric Tokyoに必要なのは買うために店舗ではなく、体験のための店舗だということ。店舗ではサイズを測定してもらい、気に入った生地を複数種類選んで登録しておく。その場で即決する必要はなく、帰宅してからゆっくり購入すればよい。
また銀座店のもうひとつの特徴は「ファブリック・ウォール」。これはFabric Tokyoが用意している生地を、キューブ状で壁にマグネットでくっつけたものだ。これにはリアルでの検索性を高める狙いがある。
オフラインでの課題は検索性でした。オンラインでは色んな特徴から自分にピッタリの生地を見つけることができましたが、店舗で生地を並べるだけではこの体験はできません。オンラインと同じ体験をしてほしいと考え抜いた結果が、このファブリック・キューブです。(Fabric Tokyo代表取締役の森氏)
各キューブの裏には商品情報や金額、素材情報が記載されており、QR codeを読み込めば簡単にお気に入りに登録可能だ。将来的にはRFIDなどを利用し、さらにスマートな体験を目指しているとのこと。
Fabric Tokyoには出張に便利なシワにならないスーツや、ここでしか入手できないデニム生地のスーツなど、さまざまな種類のスーツやシャツ、ジーンズなどが用意されている。「オンラインや店舗に来ていただければ、必ずあなたに合った生地がみつかり、自分のサイズで仕立てることができます」とのこと。スーツや体型に悩みがある方は、ぜひFabric Tokyoを覗いてみて欲しい。
Fabric Tokyo
https://fabric-tokyo.com
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納富 隼平(Notomi Jumpei)
合同会社pilot boat CEO
1987年生まれ。明治大学経営学部卒、早稲田大学大学院会計研究科修了。在学中公認会計士試験合格。大手監査法人を経て、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社に参画。毎週開催ピッチイベントMorning Pitchをはじめ、300超のピッチ・ベンチャーイベントをプロデュース。2017年に独立して合同会社pilot boatを設立し、スタートアップ長文紹介メディア「pilot boat」「pilot boat cast」を運営するなど、引き続きスタートアップ支援に従事。大企業向けにスタートアップとの協業・投資などのアドバイザリーも実施している。スタートアップとコンシューマーをつなぐイベント「pilot boat day」、toCベンチャープレゼンイベント「sprout」を主催。得意分野はFashionTechをはじめとするライフスタイル系toCサービス。