BtoCベンチャープレゼンイベントsprout。2016年の暮れに年末総集編「sprout 2016」が開催されました。会場はお馴染み田中千代ファッションカレッジ。
2016年は通常会5回に加えて、annexと題した特別編1回を開催しました。sprout2016には各回で最優秀賞となった皆さんが登壇。豪華。登壇者は以下の通りです。
こう見ると面白いのですが、VRやシェリングエコノミー、IoTなどベンチャー界隈では話題になっているテーマの会社が各回で最優秀賞となっているんですね。登壇順に紹介していきましょう。
アクセサリーのスマホメイドマーケット「monomy」
最初の登壇者はFUNUPの山口さんです!
スマホマーケットプレイス、monomyを運営しています#sprout_shibuya— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
monomyはスマホアプリからアクセサリーを簡単に作れるマーケットプレイスを運営。マーケットなので、アクセサリーを作って販売することもできるし、購入することもできます。インフルエンサーの方がアクセサリーを作成して販売している例もあるとか。
monomyはアプリで作る過程も面白いのです。なんかこう、揺れたりするんですよ…何言ってるかわからないと思うので動画をご覧ください。0分42秒あたりからです。
スマホで作られたアクセサリーは自社内にある工房で女子がせっせと作っているそうです。ハンドメイド!
monomyについてはブロガーのタクスズキさんがまとめてくださっているのでこちらもご覧ください。
素人のデザインがお金になる!?製造、物流の手間いらずでモノが作れる「monomy」はブロガーにもオススメ #FTS_TOKYO
天気を知らせるIoT電球「TeNKYU」
TeNKYUが開発するのは電球のIoT「TeNKYU」。アプリで電球を操作することが可能です。
天気を確認するのは実は非常に大変。
tenkyuなら例えば、雨が降っているときに電気に青くしておくことができる。#sprout_shibuya— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
例えば天気。今日は雨が降っているのにうっかり傘を忘れて出かけてしまった、なんていうことが皆さんにもあるのではないでしょうか。そんなときに天気予報とTeNKYUを連携させておくと、雨が降りそうなときには電気を青くして玄関でアラートしてくれる、なんていうことが可能になります。
天気の他にも、ネット上のデータは何でも拾ってこれて、なんでも使うことができる。#sprout_shibuya
— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
天気以外にも、ネット上にあるデータなら何でも対応できるようにしていきたいとのこと。ぺーたろーは結構作業に没頭するタイプなので、出かける時間になったら電気でお知らせをしてくれる、なんてサービスがあったら非常に嬉しいです。
ところで、IoT製品にありがちなのが電池の問題。しかしTeNKYUは元々が電球なので、特段電池交換も不要というのは非常に嬉しいポイントだったりします。
日本の技術をデザイン×クラウドファウンディングで発信「TRINUS」
2016年通常会最後の最優秀賞だったTRINUS。この日は実物をブースに飾っての登場です。
デザイナーは活躍の機会を求めている。消費者は面白いものが欲しい。そして工場は実は面白い技術を持っている。それをとりなしている。#sprout_shibuya
— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
日本の中小工場の中にはものすごい技術があるのに全く取り上げられていないものがたくさんあるそうです。技術はすごいのだけれど、どういうふうに商品にしていくかが苦手な方々が多いとのこと。他方で日本にはデザイナーもたくさんおり、そういった技術をどのような製品にしていけばいいかのアイディアも豊富。その間を「とりなす」のがTRINUSというわけです。
TRINUSが技術を全国から見つけてくる。その技術をどのような製品にしたいかをデザイナーから公募し、投票から優れたアイディアを選出した後、クラウドファウンディングも使いながら製品化していく、というわけですね。一見面倒にもみえかねないこのシステムをなぜ採用したのでしょうか。「ユーザの目線を入れるため。独りよがりになってはいけないと思っている」(佐藤さん)とのことでした。
1日20分のオンライン子供英会話「GLOBAL CROWN」
ハグカム社が運営するのはGLOBAL CROWN。1日20分の子供のためのオンライン英会話サービスです。
子供向けの英語習慣化サービス。
スカイプ英会話とは違って、子供のモチベーションや継続率が大事。250人以上のバイリンガルの方が所属。#sprout_shibuya— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
オンライン英会話と聞くと思い浮かべるのはいわゆる「スカイプ英会話」。しかし、子供向けということはカリキュラムも違うし保護者の方々にも満足してもらわなくてはならないし、大人向けのサービスとは勝手が違う。道村さんによれば「モチベーションや継続率が大事で、高品質・高満足度・高継続率なサービスになっている」とのこと。子供+習慣化がポイントで、レッスンは決まった時間に行われるそうです。なので予約も不要。オンラインなのでもちろん送り迎えも必要ありません。
英会話だけじゃなくて、子供に色々なものを教えていきたい。
子供が昆虫に興味持ったときに、お母さんじゃなくて、昆虫博士にきけるようになるといい。#sprout_shibuya— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
最終的には英語だけでなく他のことも子供、そして家族に教えていきたいとのことでした。漢字や算数、プログラミング…様々なものをこの仕組で教えてくれたら非常に便利そうです。
ひきこもりを加速するVRイベント「クラスター」
クラスターが開発するのはイベントVR。20秒×10枚というルールを悪用(?)して、200秒の動画を作ってくるというルール違反(?)をしてきました!(前回に引き続き2回目)。
「ヘッドマウントディスプレイはひきこもりのための道具。これをつければ外に出かけずにアイドルのライブに参加することができる」(加藤さん)。なぜならクラスターでは、大人数でバーチャル空間でイベントを開催することができるからです。
技術的には似たようなシステムを作り出すことは今まででも可能だったそうなのですが、どうしても大人数で同時に体験することが難しかったようです。しかしクラスターはそこを克服。
Q.現実とのリンクは?
A.弊社のひきこもりを加速する、という理念に反しています笑ただ、リアルイベントの様子をVR上のでっかい画面にうつしてパブリックビューイングみたいなことをしたことはしたことがある#sprout_shibuya
— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
ライブというと、気になるのは現実との住み分け。しかし「弊社の理念に反するからやりたくない」とのことでした笑
あなたの時間をちょっとだけをみんなとシェア「タイムチケット」
レレレ社は前回はInstant Teamでのプレゼンでしたが、今回はTime Ticketでのプレゼンでした。
人よりxxxが得意な人はたくさんいるのに、簡単に売れる時間がない。タイムチケットはそれを簡単にするサービス。#sprout_shibuya
— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
Time Ticketは個人の空き時間を気軽に売買できるサービスのCtoC。何か人より得意なことや、してあげられることを、それを求めてる人とシェアできます。使い方は簡単で、販売するもの・時間・金額を投稿するだけ。買う側は日時を指定してするだけ。
英語やプログラミング等を教える人が多いのかな、と思いきや内容は多岐に渡るようで「二度見する名刺を作ります」「卓球の試合相手になります」「ラーメン二郎つきあいます」なんて内容まであるそう。今まで累計で2万3千枚のチケットが制約したそうです。
本業とは違うけど、個人が得意なモノを販売して、個人の働き方の可能性を広げるサービスを目指しているとのことでした。
2016年の最優秀賞は…
優勝者は…TRINUS!#sprout_shibuya
— sprout_shibuya (@sprout_shibuya) December 2, 2016
最優秀賞はTRINUS。いつものごとくでっかいトロフィーの授与です。次回sproutのときにTRINUSの佐藤さんに返還してもらい、つぎの最優秀賞の方へと受け継いでいきます。
さて、TRINUSの優勝で幕を閉じたsprout 2016。2017年は2月に開催予定です。最新情報を受取たい方はsproutのFacebookページのフォローをお願いします!
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